実装・技術解説 2026.09.15 7 min read

AIはGoogleと同じようにサイトを読んでいるのか?

AIとGooglebotのサイトの読み方の違いを実測ログで解説するAI観測ラボの記事サムネイル
OBS-LOG / 2026.09.15
TABLE OF CONTENTS

2025年ごろから、ChatGPTやGoogleのAI機能を使ってWeb上の情報を探す機会が一気に増えてきました。

AIはGooglebotと同じようにWebサイトを読んでいるのでしょうか。

実際には、サイトに来る目的も、頻度も、読むページもGooglebotとは少し違います。AI観測ラボでは、日々のサーバーログからAIクローラーやAIエージェントのアクセスを観測しています。この記事では、そこで見えてきた実際の動きをもとに、GooglebotとAIがWebサイトをどう読んでいるのか、その違いをできるだけわかりやすく整理します。

この記事でわかること|📖:約6分

  • GooglebotとAIクローラーは目的から根本的に違う
  • AIクローラーには「学習型」と「人間起点型」の2種類がある
  • 実際のログではGooglebot以外のアクセスが87%を占めていた
  • web担当者がまず知っておくべきGoogleとAIの違い

Googleで検索すると、裏側で何が起きているのか

GooglebotがWebサイトを巡回してインデックスに登録し検索結果に表示されるまでの仕組みを示した図解
GooglebotがWebサイトを巡回し、その情報がインデックスに登録されます。検索結果がすぐに表示されるのは、こうした事前収集があるからです。

「ラーメン 福岡」とGoogleで検索すると、関連するWebサイトの一覧がずらっと表示されます。見慣れた検索結果は、検索するたびにGoogleがリアルタイムでWebサイトを読みに行っているわけではありません。

Googleはあらかじめインターネット上のWebサイトを巡回し、ページの内容を収集しています。この巡回を「クロール」、収集した情報を検索用のデータベースに登録することを「インデックス」と呼びます。

この巡回作業を担っているのが「Googlebot(グーグルボット)」と呼ばれる自動プログラムです。人間の代わりにWebサイトを訪問してページの内容を読み取り、その情報をGoogle検索で使える形にしていきます。

AIはGooglebotと何が違うのか

Googlebotは検索のためにWebサイトを巡回し、AI関連のボットには定期巡回型と人間の質問をきっかけにアクセスするタイプがあることを示した図解
GooglebotとAI関連のボットでは、Webサイトを訪れる目的やタイミングが異なります。

ChatGPTやGeminiなどのAIサービスに関連するボットも、Webサイトを読みに来ます。ただし、その目的はGooglebotとまったく同じではありません。

Googlebotは、Webページを巡回して情報を収集し、Google検索のインデックスに反映するために動きます。一方、AI関連のアクセスには、AIサービスのためにWeb上の情報を収集するものや、誰かがAIに質問したときに回答に必要なページを読みに来るものがあります。

大きく分けると、AI関連のアクセスには次のような2つの動きがあります。

  • 巡回型:人が質問していないときでも、Webサイトを定期的に巡回して情報を収集するタイプ。
  • 人間起点型:誰かがAIに質問したことをきっかけに、回答に必要な情報をWebサイトから取得しに来るタイプ。

つまりは、Googlebotが主に検索のためにWebページを事前に巡回するのに対して、AI関連のアクセスには「普段から巡回するもの」と「質問をきっかけに読みに来るもの」の両方があります。

30日で5,940回。実際に来ていたのはGooglebotだけではなかった

「AIがサイトを読みに来る」と言われても、実感が湧きにくいかもしれません。AI観測ラボでは、サーバーログをもとにGooglebotやAI関連ボットのアクセスを日々観測しています。

直近30日間のログを確認したところ、今回対象としたボットから合計5,940回のアクセスがあり、545ページへの到達を確認しました。

実際に来ていたのは、Googlebotだけではありません。ChatGPT、Claude、Perplexityなどに関連するさまざまなボットが、それぞれ異なる頻度でサイトを訪れていました。

クローラー名 訪問回数 割合 種別
chatgpt-user 1,085回 21% 人間起点型
Bingbot 964回 19% 巡回型
Googlebot 646回 13% 巡回型
ByteSpider 587回 11% 巡回型
ClaudeBot 565回 11% 巡回型
AmazonBot 594回 10% 巡回型
PerplexityBot 535回 9% 巡回型
GPTBot 416回 7% 巡回型

特に目立ったのがChatGPT-Userです。定期的に巡回するGPTBotとは性質が異なり、ユーザーがChatGPTを利用したことをきっかけにWebページへアクセスするタイプです。この30日間では、ChatGPT-UserのアクセスはGooglebotの約1.7倍でした。

Googlebotだけを見ていても、現在Webサイトを読みに来ているボット全体の動きは見えてきません。

web担当者がまず知っておくべきこと

  • 多くのAIクローラーのアクセスはGA4などの一般的なアクセス解析では見えにくい
  • 「自分のサイトにAIが来ているか」を確認することが最初の一歩
  • GoogleとAIで情報が届く仕組みは、完全には同じではない
  • わかりやすい文章・正確な情報・明確な構造は、GoogleにもAIにも理解されやすい土台になる

GooglebotとAIクローラーの違いを知ると、「では何をすればいいのか」と気になるかもしれません。ただ、現時点では「AIに引用されるための明確な方法」は、まだ確立されていません。

確認しておきたいのは、「自分のサイトにAIが来ているかどうか」です。Googlebotの動きはGoogle Search Consoleなどで確認できますが、多くのAIクローラーはGA4のような一般的なアクセス解析では見えません。確認するには、サーバーログを見る方法がもっとも確実です。

GoogleとAIで情報が届く仕組みは、完全には同じではありません。ただし、わかりやすい文章、正確な情報、明確なページ構造といった基本は、どちらにとっても理解しやすい土台になります。

まずは「AIが自分のサイトに来ているのか」を知ること。そこが、AI時代のWebサイトを考える最初の一歩です。

次に知っておきたいこと

ここまで見てきたように、Webサイトを読みに来るのはGooglebotだけではありません。AI関連のボットにも、定期的に巡回するもの、人の質問をきっかけに来るものなど、いくつかの動きがあります。

この記事では全体像をわかりやすく整理しましたが、実際にはクローラーごとに目的やアクセスの仕方が異なります。

「どんなAIクローラーが存在するのか」「通常の検索エンジンとは具体的に何が違うのか」「ChatGPTに引用されるサイトにはどんな特徴があるのか」をさらに知りたい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。

第一に自分のサイトにどのAIが来ているのかを知り、そのうえで各クローラーの違いやAI検索の仕組みを見ていくと、全体像を理解しやすくなります。

Free Diagnostic Tool

あなたのサイトは、
AIに見えていますか?

URLを入力するだけで30秒。8項目を自動診断し、優先度別の改善プランを提示します。完全無料・登録不要。