AIはGoogleと同じようにサイトを読んでいるのか?
2025年ごろから、ChatGPTやGoogleのAI機能を使ってWeb上の情報を探す機会が一気に増えてきました。
AIはGooglebotと同じようにWebサイトを読んでいるのでしょうか。
実際には、サイトに来る目的も、頻度も、読むページもGooglebotとは少し違います。AI観測ラボでは、日々のサーバーログからAIクローラーやAIエージェントのアクセスを観測しています。この記事では、そこで見えてきた実際の動きをもとに、GooglebotとAIがWebサイトをどう読んでいるのか、その違いをできるだけわかりやすく整理します。
この記事でわかること|📖:約6分
- GooglebotとAIクローラーは目的から根本的に違う
- AIクローラーには「学習型」と「人間起点型」の2種類がある
- 実際のログではGooglebot以外のアクセスが87%を占めていた
- web担当者がまず知っておくべきGoogleとAIの違い
Googleで検索すると、裏側で何が起きているのか

「ラーメン 福岡」とGoogleで検索すると、関連するWebサイトの一覧がずらっと表示されます。見慣れた検索結果は、検索するたびにGoogleがリアルタイムでWebサイトを読みに行っているわけではありません。
Googleはあらかじめインターネット上のWebサイトを巡回し、ページの内容を収集しています。この巡回を「クロール」、収集した情報を検索用のデータベースに登録することを「インデックス」と呼びます。
この巡回作業を担っているのが「Googlebot(グーグルボット)」と呼ばれる自動プログラムです。人間の代わりにWebサイトを訪問してページの内容を読み取り、その情報をGoogle検索で使える形にしていきます。
AIはGooglebotと何が違うのか

ChatGPTやGeminiなどのAIサービスに関連するボットも、Webサイトを読みに来ます。ただし、その目的はGooglebotとまったく同じではありません。
Googlebotは、Webページを巡回して情報を収集し、Google検索のインデックスに反映するために動きます。一方、AI関連のアクセスには、AIサービスのためにWeb上の情報を収集するものや、誰かがAIに質問したときに回答に必要なページを読みに来るものがあります。
大きく分けると、AI関連のアクセスには次のような2つの動きがあります。
- 巡回型:人が質問していないときでも、Webサイトを定期的に巡回して情報を収集するタイプ。
- 人間起点型:誰かがAIに質問したことをきっかけに、回答に必要な情報をWebサイトから取得しに来るタイプ。
つまりは、Googlebotが主に検索のためにWebページを事前に巡回するのに対して、AI関連のアクセスには「普段から巡回するもの」と「質問をきっかけに読みに来るもの」の両方があります。
30日で5,940回。実際に来ていたのはGooglebotだけではなかった
「AIがサイトを読みに来る」と言われても、実感が湧きにくいかもしれません。AI観測ラボでは、サーバーログをもとにGooglebotやAI関連ボットのアクセスを日々観測しています。
直近30日間のログを確認したところ、今回対象としたボットから合計5,940回のアクセスがあり、545ページへの到達を確認しました。
実際に来ていたのは、Googlebotだけではありません。ChatGPT、Claude、Perplexityなどに関連するさまざまなボットが、それぞれ異なる頻度でサイトを訪れていました。
| クローラー名 | 訪問回数 | 割合 | 種別 |
|---|---|---|---|
| chatgpt-user | 1,085回 | 21% | 人間起点型 |
| Bingbot | 964回 | 19% | 巡回型 |
| Googlebot | 646回 | 13% | 巡回型 |
| ByteSpider | 587回 | 11% | 巡回型 |
| ClaudeBot | 565回 | 11% | 巡回型 |
| AmazonBot | 594回 | 10% | 巡回型 |
| PerplexityBot | 535回 | 9% | 巡回型 |
| GPTBot | 416回 | 7% | 巡回型 |
特に目立ったのがChatGPT-Userです。定期的に巡回するGPTBotとは性質が異なり、ユーザーがChatGPTを利用したことをきっかけにWebページへアクセスするタイプです。この30日間では、ChatGPT-UserのアクセスはGooglebotの約1.7倍でした。
Googlebotだけを見ていても、現在Webサイトを読みに来ているボット全体の動きは見えてきません。
web担当者がまず知っておくべきこと
- 多くのAIクローラーのアクセスはGA4などの一般的なアクセス解析では見えにくい
- 「自分のサイトにAIが来ているか」を確認することが最初の一歩
- GoogleとAIで情報が届く仕組みは、完全には同じではない
- わかりやすい文章・正確な情報・明確な構造は、GoogleにもAIにも理解されやすい土台になる
GooglebotとAIクローラーの違いを知ると、「では何をすればいいのか」と気になるかもしれません。ただ、現時点では「AIに引用されるための明確な方法」は、まだ確立されていません。
確認しておきたいのは、「自分のサイトにAIが来ているかどうか」です。Googlebotの動きはGoogle Search Consoleなどで確認できますが、多くのAIクローラーはGA4のような一般的なアクセス解析では見えません。確認するには、サーバーログを見る方法がもっとも確実です。
GoogleとAIで情報が届く仕組みは、完全には同じではありません。ただし、わかりやすい文章、正確な情報、明確なページ構造といった基本は、どちらにとっても理解しやすい土台になります。
まずは「AIが自分のサイトに来ているのか」を知ること。そこが、AI時代のWebサイトを考える最初の一歩です。
次に知っておきたいこと
ここまで見てきたように、Webサイトを読みに来るのはGooglebotだけではありません。AI関連のボットにも、定期的に巡回するもの、人の質問をきっかけに来るものなど、いくつかの動きがあります。
この記事では全体像をわかりやすく整理しましたが、実際にはクローラーごとに目的やアクセスの仕方が異なります。
「どんなAIクローラーが存在するのか」「通常の検索エンジンとは具体的に何が違うのか」「ChatGPTに引用されるサイトにはどんな特徴があるのか」をさらに知りたい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。
第一に自分のサイトにどのAIが来ているのかを知り、そのうえで各クローラーの違いやAI検索の仕組みを見ていくと、全体像を理解しやすくなります。
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