実装・技術解説 2026.04.12 10 min read

OAI-SearchBotとは?GPTBotと何が違うのかをまとめました

OAI-SearchBotとは?
OBS-LOG / 2026.04.12
TABLE OF CONTENTS

サーバーログを開いたら、見慣れない名前が並んでいた。GPTBot、OAI-SearchBot、ChatGPT-User
——全部OpenAIなのに、何が違うのかよくわからりづらいというご質問を頂きます。

結論から言うと、3つは目的がまったく別のクローラーです。混同したままrobots.txtを設定すると、「学習は拒否したつもりがChatGPT Searchにも表示されなくなっていた」という事態が起きます。

AI観測ラボのサーバーログには、OAI-SearchBotが定期的にアクセスしています。GPTBotと比較しながら、実際の挙動をもとに整理しました。

この記事でわかること|📖:約5分

  • OAI-SearchBotがChatGPT Search専用のクローラーで、学習には使われない理由
  • GPTBot・OAI-SearchBot・ChatGPT-Userの3つの役割の違い
  • サーバーログで見えたOAI-SearchBotとGPTBotの実際の行動パターン
  • ChatGPT Searchに表示されるためのrobots.txt設定方法

OAI-SearchBotとは

OAI-SearchBotは、OpenAIがChatGPT Searchのために開発したWebクローラーです。ChatGPTの検索機能でユーザーが質問したとき、関連するWebページを探してリンクや要約として表示するために動いています。

重要な点が1つあります。OAI-SearchBotが収集したデータは、OpenAIのAIモデルの学習には使われません。あくまで検索結果の表示のみが目的です。

User-Agent文字列はこちらです。サーバーログでこの文字列が見つかれば、ChatGPT Searchのインデックス対象としてサイトが認識されているサインです。

Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko); compatible; OAI-SearchBot/1.0; +https://openai.com/searchbot

IPアドレスの一覧はOpenAIが公式に公開しています。なりすましのクローラーと区別したい場合は、openai.com/searchbot.jsonで確認できます。

GPTBot・OAI-SearchBot・ChatGPT-Userの3つの違い

OpenAIのクローラーは3種類あります。名前が似ているため混同されがちですが、目的がまったく異なります。robots.txtの設定ミスにつながりやすい部分なので、一度整理しておきましょう。

GPTBot OAI-SearchBot ChatGPT-User
目的 AIモデルの学習データ収集 ChatGPT Searchの検索表示 ユーザー起点のページ取得
自動クロール あり あり なし(人間の操作が起点)
学習への使用 あり なし なし
robots.txt GPTBot OAI-SearchBot ChatGPT-User
IPリスト gptbot.json searchbot.json chatgpt-user.json
GPTBot・OAI-SearchBot・ChatGPT-Userの3つの役割の違い
OpenAIの3ボットはそれぞれ目的が異なる。混同したままrobots.txtを設定すると意図しない結果になる

よくある誤解は「GPTBotを拒否すればChatGPT Searchにも出なくなる」というものです。実際はGPTBotとOAI-SearchBotは独立して設定できます。学習は拒否しつつ、ChatGPT Searchには表示されるという運用が可能です。

サーバーログで見えたOAI-SearchBotの実際の動き

2026年4月1日から6日までのサーバーログをもとに、OAI-SearchBotの挙動を確認しました。同期間のGPTBotのデータと比較しています。

GPTBotとほぼ同じURLを深掘りしていた

OAI-SearchBotとGPTBotが同じURLを辿ってクロールしている図
サーバーログでは、OAI-SearchBotとGPTBotがほぼ同じURLを連続で取得していた

期間中、OAI-SearchBotはAI観測ラボの記事を複数連続で取得していました。注目すべき点は、GPTBotが訪問したURLとほぼ一致していたことです。トップページから記事へ、記事から関連記事へと内部リンクを辿る動きが確認できました。

OpenAIの公式ドキュメントには、両ボットを許可している場合に重複クロールを避けるため片方の結果を両用途に使う可能性があると記載されています。サーバーログの実測データはこの記述と一致しています。

公開前の画像URLまで取得していた

さらに興味深い動きがありました。OAI-SearchBotとGPTBotはどちらも、当時まだ予約投稿中だった記事のサムネイル画像を先取りして取得していました。WordPressでは予約投稿中でも画像ファイル自体はサーバーに存在するため、内部リンクや画像パスを辿ることで取得できたと考えられます。

アクセス数の比較

同期間の主要クローラーのアクセス数は以下の通りです。

クローラー アクセス数 特徴
PerplexityBot 194件 広く浅くカバー
GPTBot 関連記事を深掘り 画像も連続取得
OAI-SearchBot GPTBotと同様の動き 公開前画像も取得
ClaudeBot 47件 robots.txt確認が多い

詳細な比較データはAI実験室#13で公開しています。

OAI-SearchBotは許可すべきか、拒否すべきか

結論から言うと、ChatGPT Searchへの表示を望むなら許可一択です。OAI-SearchBotを拒否した時点で、ChatGPT Searchの検索結果にサイトが表示されなくなります。

判断の軸は「学習を許可するかどうか」と「ChatGPT Searchに表示されたいかどうか」を切り離して考えることです。この2つは独立して設定できます。

やりたいこと GPTBot OAI-SearchBot
学習もSearch表示も両方OK Allow Allow
学習は拒否・Search表示はOK Disallow Allow
学習もSearch表示も拒否 Disallow Disallow

AIクローラーの許可・拒否の考え方については、サイトの目的やコンテンツの性質によって判断が変わります。

robots.txtの設定方法

OAI-SearchBotの許可・拒否はrobots.txtで設定します。GPTBotと独立して記述できるため、目的に応じて組み合わせが可能です。

学習は拒否・ChatGPT Searchへの表示はOKにする場合

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /

User-agent: GPTBot
Disallow: /

両方許可する場合

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /

User-agent: GPTBot
Allow: /

両方拒否する場合

User-agent: OAI-SearchBot
Disallow: /

User-agent: GPTBot
Disallow: /

設定を変更してから反映されるまで、最大24時間かかる場合があります。変更直後に確認しても結果が変わっていないケースがあるため、翌日以降に再確認するのが確実です。

robots.txtの書き方全般については、AIクローラー向けの設定をまとめた記事も参考にしてください。

まとめ

OAI-SearchBotはChatGPT Searchの検索表示専用のクローラーです。GPTBotと名前が似ていますが、目的はまったく異なります。収集したデータはOpenAIのAIモデルの学習には使われません。

3つのボットの役割を改めて整理すると、GPTBotはAIモデルの学習データ収集、OAI-SearchBotはChatGPT Searchの検索表示、ChatGPT-Userは人間の操作を起点にしたページ取得です。

サーバーログの実測では、OAI-SearchBotはGPTBotとほぼ同じURLを深掘りしていました。OpenAIの公式ドキュメントに「重複クロールを避けるため片方の結果を両用途に使う可能性がある」と記載されている通りの動きです。

ChatGPT Searchへの表示を望むなら、OAI-SearchBotはrobots.txtで許可しておくことをすすめます。GPTBotの学習を拒否しながらOAI-SearchBotだけ許可するという設定も可能です。自サイトのコンテンツ方針に合わせて判断してください。

Free Diagnostic Tool

あなたのサイトは、
AIに見えていますか?

URLを入力するだけで30秒。8項目を自動診断し、優先度別の改善プランを提示します。完全無料・登録不要。