実践ガイド・ツール活用 2026.04.20 12 min read

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceとは—登録手順と4つの指標の読み方

Bing Webmaster ToolsのAI Performance登録手順と指標の読み方を解説する記事のサムネイル画像
OBS-LOG / 2026.04.20
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Bingで検索したユーザーに、Copilotが自動で回答を生成する——自分のサイトが引用されているかどうか、今まで確認する方法がありませんでした。

2026年2月、MicrosoftはBing Webmaster Toolsに「AI Performance」というレポート機能をベータ公開しました。
CopilotやBingのAI生成回答で、自分のサイトがどれくらい引用されているかを数値で確認できる、現時点で唯一の公式ツールです。

Google Search Consoleにはまだ同等の機能がありません。AI引用の可視化という点では、Bing Webmaster Toolsが先行しています。

登録手順と5つの指標の読み方、数字を見たあとに何をすればいいかを順番に説明します。

この記事でわかること|📖:約6分

  • Bing Webmaster ToolsのAI Performanceとは何か、Google Search Consoleとの違い
  • サイトの登録手順(Search Consoleからのインポートが最速)
  • Total Citations・Grounding queriesなど5つの指標の意味と読み方
  • 数値を見たあとにやるべきコンテンツ改善のアクション

Google Search ConsoleにないものがBing Webmaster Toolsにある

サイト運営者がアクセス解析に使うツールといえば、Google Search ConsoleGA4が定番です。ただ、AI引用の確認という点では、2026年4月時点でGoogleはまだ公式のレポート機能を提供していません。

一方、MicrosoftはBing Webmaster ToolsにAI Performanceを追加し、Copilotや BingのAI生成回答で自分のサイトが引用された回数をダッシュボードで確認できるようにしました。

BingはGoogle比でシェアが小さいため、見落としがちなツールです。ただ、WindowsにデフォルトでEdgeとBingが搭載されていること、CopilotがMicrosoft 365と統合されていることから、企業ユーザーへのリーチという点では無視できない規模があります。

Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsの機能比較。AI引用の確認はBing Webmaster Toolsのみ対応
Google Search ConsoleにはないAI引用レポートをBing Webmaster Toolsが先行して提供している

「AI引用を可視化できる公式ツール」として現時点で選択肢はBing Webmaster Toolsだけです。Google Search Consoleと並行して使う理由はここにあります。

BingbotがCopilotのためにどのようなクロールをしているかは、BingbotはCopilotのために毎日来ていた—7日間353件の実測データで見えた挙動で実測データをまとめています。

Bing Webmaster Toolsへの登録手順

Bing Webmaster Toolsへの登録は、Google Search Consoleと連携する方法が最速です。すでにSearch Consoleにサイトを登録済みであれば、Microsoftアカウントでログインするだけで所有権の確認が自動で完了します。

1. Bing Webmaster Toolsにアクセスする

Bing Webmaster Tools(外部リンク)にアクセスし、Microsoftアカウントでログインします。Microsoftアカウントを持っていない場合は、メールアドレスで無料作成できます。

2. Google Search Consoleからインポートする

ログイン後、「Google Search Consoleからインポート」というボタンが表示されます。Googleアカウントと連携するとSearch Consoleに登録済みのサイトが一覧で表示されるので、対象サイトを選択してインポートを実行します。サイトマップもそのまま引き継がれるため、手動設定の手間がありません。

Bing Webmaster ToolsのGoogle Search Consoleインポート画面
Google Search Consoleからのインポートを選ぶとサイトマップも自動で引き継がれる

3. AI Performanceを開く

登録完了後、左側のメニューから「AI Performance」を選択します。ベータ版のため表示されるまで数日かかる場合があります。データが蓄積されていない登録直後は各指標がゼロ表示になりますが、1〜2週間ほどで引用データが反映されはじめます

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceメニュー画面
左メニューのAI Performanceからダッシュボードにアクセスできる

4つの指標の読み方

AI Performanceのダッシュボードには5つの指標があります。それぞれが何を意味するのか、数字を見てどう判断するかを順番に説明します。

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceダッシュボード全体画面
AI Performanceダッシュボードで確認できる5つの指標

① Total Citations(総引用数)

選択した期間内に、CopilotやBingのAI生成回答でサイトが引用された回数の合計です。引用1回=AI回答に自分のサイトのURLが参照元として表示された1件と理解してください。

数字が大きいほどAIに頻繁に参照されているサイトということになりますが、引用回数はサイトのテーマや記事数によって大きく変わります。絶対値よりも前の期間と比べて増えているか減っているかのトレンドで見るのが正しい使い方です。

② Average Cited Pages(平均引用ページ数)

選択した期間内に、1日あたり平均何ページが引用されたかを示す指標です。Total Citationsが「引用の総量」なのに対して、Average Cited Pagesは「引用の広がり」を示します。

たとえばTotal Citationsが多くてもAverage Cited Pagesが1〜2ページ前後の場合、特定のページだけに引用が集中している状態です。サイト全体への引用を増やしたい場合は、引用されていないページのコンテンツ改善が優先課題になります。

③ Visibility trends over time(AI可視性の推移)

引用数の時系列グラフです。縦軸が引用数、横軸が日付で、引用アクティビティの変化を視覚的に確認できます。

記事を公開した日や、コンテンツを大幅に更新した日を基準に引用数が増減しているかを確認します。IndexNowでBingに更新通知を送ったタイミングと引用数の変化を照らし合わせると、コンテンツ更新の効果測定として使えます。

Visibility trends over timeとGrounding queries
Visibility trends over timeとGrounding queries

④ Grounding queries(グラウンディングクエリ)

AIが回答を生成するときに、自分のサイトのコンテンツを参照する際に使ったキーフレーズの一覧です。4つの指標のなかで最も実用的な情報が得られます。

たとえば「GPTBot クロール 確認」というグラウンディングクエリが表示されていれば、そのキーフレーズに関連する回答を生成するときにBingが自分のサイトを参照したということです。表示されているキーフレーズは、自分のサイトがAIに「専門性がある」と判断されているテーマと読み取れます。

逆に、狙っているテーマのキーフレーズがここに出てこない場合は、そのテーマに関するコンテンツの構造や網羅性を見直す余地があります。

今後追加予定-Page-level citation activity(ページ別引用数)

URL単位で引用数を確認できる指標です。どのページがAIに最もよく参照されているかが一目でわかります。

なお、Microsoftの公式発表では、ページ別の引用データ(Page-level citation activity)は今後追加予定とされています。現時点ではPagesタブにデータが表示されない場合があります。

引用数が多いページは、AIが参照しやすいコンテンツ構造になっているページです。見出し構成・文章の結論ファースト・FAQ形式といった要素が共通している場合が多く、引用数が少ないページを改善するときの参考になります。

IndexNowと組み合わせるとAI引用が安定しやすくなる

AI Performanceのデータを見ていると、引用が特定の日だけスパイクして普段はゼロというパターンのサイトがあります。原因のひとつはBingがコンテンツの更新を把握するタイミングが遅れていることです。

IndexNowはページを公開・更新したタイミングでBingに即時通知を送る仕組みです。通知を受けたBingbotが早期にクロールすることで、最新のコンテンツがAI生成回答に反映されやすくなります。

記事更新からIndexNow通知・Bingbotクロールを経てAI引用に反映されるまでのフロー図
IndexNowで更新を即時通知することでAI引用への反映が早まる

WordPressを使っている場合はIndexNowプラグインを導入するだけで自動化できます。記事を公開・更新するたびにBingへの通知が自動で飛ぶため、手動での送信は不要です。

Bing Webmaster ToolsにはIndexNowの送信履歴を確認できる画面もあります。AI Performanceのグラフと送信履歴を照らし合わせることで、どのタイミングの更新が引用数の変化につながったかを確認できます。

BingbotがCopilotのためにどのようなクロールをしているかの実測データは、BingbotはCopilotのために毎日来ていた—7日間353件の実測データで見えた挙動でまとめています。

数値を見たあとにやるべきこと

AI Performanceのデータは見るだけでなく、コンテンツ改善のアクションに結びつけることで意味が出ます。指標ごとにやるべきことが変わります。

Bing Webmaster Tools AI Performance指標別の改善アクション早見表
指標ごとに確認すべきポイントと改善アクションが変わる

Total Citationsが増えていない場合

Bingにサイトが認識されていないか、引用候補として選ばれていない状態です。まずIndexNowの設定を確認してBingbotが定期的にクロールできる環境を整えます。次にrobots.txtでBingbotをブロックしていないかを確認します。

robots.txtでのAIクローラーの設定方法はAIクローラーの許可・拒否設定【robots.txt実例付き】でまとめています。

Avg. Cited Pagesが0のまま変わらない場合

Total Citationsに数字があってもAvg. Cited Pagesが0の場合、引用が特定日のスパイクにとどまっていて継続していない状態です。引用を安定させるには複数ページにわたって定期的にコンテンツを更新することが有効です。1ページだけに引用が集中している場合は、他のページの見出し構造や結論ファーストの文章構成を見直します。

Grounding Queriesに狙っているキーフレーズが出てこない場合

そのテーマについてBingのAIが自分のサイトを参照していない状態です。対象テーマの記事で以下を確認します。

  • H2・H3の見出しにテーマのキーフレーズが入っているか
  • 結論が冒頭に書かれているか
  • FAQ形式のセクションがあるか
  • 具体的な数字やデータで裏付けられているか

Pagesタブで引用ゼロのページが多い場合

引用数が多いページと少ないページを並べて、構造の違いを確認します。引用されているページに共通する要素(見出しの整理・短い段落・比較表・FAQ)を引用ゼロのページに適用していくのが基本的な改善の流れです。

AIに引用されやすいページ構造の詳細はAIはdivが読めない——セマンティックHTMLがAI引用の土台になる理由でまとめています。

まとめ

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceは、CopilotやBingのAI生成回答で自分のサイトが引用されているかどうかを確認できる、現時点で唯一の公式ツールです。Google Search Consoleにはまだ同等の機能がないため、AI引用の可視化という点ではBing Webmaster Toolsを並行して使う理由があります。

登録はGoogle Search Consoleからのインポートで5分以内に完了します。データが蓄積されるまで1〜2週間ほどかかりますが、登録しておかないと過去のデータが取れないため、早めに設定しておくことをおすすめします。

4つの指標のなかで最も実用的なのはGrounding Queriesです。自分のサイトがどのテーマでAIに参照されているかが見えるため、コンテンツ改善の優先順位を決める判断材料として使えます。

AI引用の計測はまだ黎明期です。Microsoftは「今後さらにデータを追加する」と明言しており、Page-level citation activityなど現時点で未表示の指標も順次公開される予定です。今のうちにデータを蓄積しておくことが、今後の改善サイクルを早める準備になります。

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