Googleのコアアップデートが終わった日、サイトの裏側では何が起きていたのか
Googleのコアアップデートが終わると、多くのサイト運営者は「順位は下がっていないか」「アクセス数は減っていないか」をまず確認します。
ただ、順位やクリック数だけを見ても、Googleが裏側でどのようにサイトを確認していたのかまではわかりません。
AI観測ラボでは、2026年6月2日のコアアップデート完了日に、サーバーログ上でGoogle系クローラーの気になる動きを確認しました。
この記事でわかること|📖:約4分
- コアアップデート完了後にまず確認すべき3つの場所
- AI観測ラボのログに残っていたGoogle系クローラーの動き
- Google系のアクセスが集中していた理由として考えられること
- 順位やアクセス数だけでは見えないサイトの裏側
コアアップデート後、多くの人が確認するのは「順位」と「アクセス数」
Googleのコアアップデートとは、年に数回おこなわれる検索アルゴリズムの大規模な見直しです。検索結果に表示されるサイトの順番が、アップデートを行ったあと大きく変わることがあります。
2026年5月のコアアップデートは、5月21日に開始し、6月2日に完了しました。アップデート期間中や完了直後は、検索順位や表示回数、クリック数の変化が気になりやすいタイミングです。
アップデートが終わると、サイト運営者がまず開くのはSearch ConsoleやGA4です。順位が上がったか、クリック数は減っていないか、流入に変化はないか。確認する習慣化されている方多いと思います。
だが、Search ConsoleやGA4に表示されるのは、あくまでも「結果」の数字です。Googleがアップデートの前後にサイトをどのように見に来ていたのか、動きまでは記録されていません。
サーバーログには、「結果の前に何が起きていたか」が残ることがあります。
AI観測ラボのログでは、6月2日にGoogle系アクセスが集中していた
AI観測ラボのサーバーログを確認したところ、コアアップデートの完了日である6月2日に、Google系のアクセスが突出して増えていました。
中でも目立っていたのが、Google-InspectionToolというGoogle系User-Agentのアクセスです。以下は、Google-InspectionToolのアクセス件数を日別に集計したものです。

5月27日が26件、6月1日が60件だったのに対し、6月2日だけ316件と突出しています。6月3日には56件に落ち着いており、6月2日だけ明らかに動きが異なることがわかります。
6月2日は、Googleが公式に2026年5月のコアアップデート完了を発表した日でもあります。
ただ、この一致だけで「コアアップデートと直接関係がある」と断定することはできません。ここからは、Google-InspectionToolがどのようなアクセスだったのかをもう少し見ていきます。
アクセスはページ本体だけでなく、CSS・JavaScript・画像にも及んでいた
Google-InspectionToolが取得していたのは、記事ページだけではありませんでした。ログを読み解くと、CSS・JavaScript・画像ファイルまでセットで取得していた痕跡が残っていました。
因みにChat GPTやクロードなどAIクローラーの多くはcssやJavaなど率先して取得しないケースが多いです。
具体的には、以下のようなファイルが取得されていました。
22 /wp-content/themes/generatepress/assets/css/main.min.css
22 /wp-content/themes/generatepress/assets/js/menu.min.js
22 /wp-content/themes/generatepress-child/style.css
22 /wp-content/themes/generatepress-child/css/observatory-common.css
4 /wp-content/uploads/2026/06/oai-searchbot-realtime.webp
4 /wp-content/uploads/2026/06/gptbot-learning-data.webp
4 /wp-content/uploads/2026/06/chatgpt-user-realtime.webp
4 /wp-content/uploads/2026/06/chatgpt-info-routes.webp
4 /chatgpt/
CSS・JavaScriptがそれぞれ22件ずつ取得されており、件数がきれいに揃っています。これは、ページを表示するときに必要なファイルをまとめて取得する、レンダリング確認に近い動きにも見えます。
2026年6月に公開した新しい画像ファイルも取得対象に含まれていました。記事本文だけでなく、ページを構成する周辺ファイルまで見に来ていた可能性があります。
実際にページのレンダリング確認だったのかどうかは、ログだけでは断定できません。あくまでも「そのような動きに見えた」という観測です。
Google-InspectionToolとは何か。検索順位とは関係あるのか
Google-InspectionToolは、Google Search ConsoleのURL検査ツールやリッチリザルトテストなど、Googleのテストツールで使われる公式のUser-Agentです。
Googleの公式ドキュメントでは、通常の検索順位の評価をおこなうGooglebotとは別の扱いとされています。つまりは、Google-InspectionToolがサイトに来たからといって、アクセス自体が直接検索順位に影響するとは言えません。
なので、今回のログで確認できた316件のアクセスについても、「コアアップデートの順位評価のためにGoogle-InspectionToolが動いた」と断定することはできません。
コアアップデートの完了日と重なるタイミングでアクセスが集中し、CSS・JavaScript・画像までセットで取得していた事実は、観測データとして記録しておく価値があると考えています。

今後のアップデートでも同じような動きが見られるかどうか、引き続き観測を続けていきます。
コアアップデート後にサイト運営者が確認すべき3つの場所
コアアップデートが完了したあと、確認しておきたい箇所は3点あります。
1. Search Console
検索順位・クリック数・表示回数の変化を確認します。アップデート完了直後は数値が不安定に見えることもあるため、最低でも1週間ほどデータを見てから判断するのがおススメです。
2. GA4
ユーザーの流入数・滞在時間・コンバージョンを確認します。Search Consoleの数字と合わせて見ることで、検索結果上の変化が、実際のアクセスや成果にどう影響したかが見えてきます。
3. サーバーログ
GooglebotやGoogle系クローラーが、どのページをいつ見に来たかを確認できます。Search ConsoleやGA4では見えないGoogleの動きが、サーバーログには残っていることがあります。
サーバーログを直接確認するのが難しい場合は、WordPressプラグインを使って確認する方法もあります。AI観測ラボが開発した「AI Kansoku Lab Tracker」では、GA4では見えにくいAIクローラーや検索系Botのアクセスを、WordPressの管理画面から確認できます。
AI Kansoku Lab Tracker(WordPress.org)
まとめ:コアアップデート後はサーバーログも見てみよう
コアアップデートが終わったあと、確認する場所は順位やアクセス数だけではありません。
AI観測ラボのサーバーログでは、2026年6月2日のコアアップデート完了日に、Google-InspectionToolのアクセスが316件と突出していました。
さらには、アクセスはページ本体だけでなく、CSS・JavaScript・画像ファイルにも及んでいました。レンダリング確認に近いような動きが見えた一方で、検索順位との因果関係は断定できません。
今回のような挙動・動きがあったこと自体は記録しておく価値があります。次回のコアアップデートでも同じような観測をおこない、パターンが見えてきたらまた報告します。
Googleがいつ、どのページを、どのように見に来ていたのか。その痕跡は、サーバーログに残っていることがあります。Search ConsoleやGA4と合わせて確認してみてください。
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