AGENTS.mdって何?llms.txtとどう違?を簡潔に整理してみた
AGENTS.mdという単語、最近ちらほら見かけるようになりました。でも正直、エンジニア向けの話だと思って流していました。調べてみたら、サイト運営者にも関係ある話でした。llms.txtは知っているけど、AGENTS.mdはまだ聞いたことない——そんな方に向けて、ちゃんと整理してみます。
この記事でわかること|読了時間:約5分
- AGENTS.mdが何者で、llms.txtと何が違うのか
- robots.txt・llms.txt・AGENTS.mdの3つの使い分け
- サイト運営者がAGENTS.mdを知るべき理由
- 主要AIツールの対応状況と、何を書けばいいか
AGENTS.mdとは、AI向けの取扱説明書
AGENTS.mdは、AIエージェントがあなたのサイトやプロジェクトで作業するときに最初に読むファイルです。
人間が新しいプロジェクトに参加したとき、まずREADME.mdを読みますよね。AGENTS.mdはその「AI版」です。ビルドの手順、コーディング規約、やってはいけないこと——AIが迷わず動けるように、あらかじめ書いておく説明書です。
2025年8月にOpenAI Codexから生まれた仕様で、現在はLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundation(AAIF)が管理しています。AnthropicのMCPと並ぶオープンスタンダードとして位置づけられており、特定企業に依存しない中立な規格です。
ひとことで言うなら、「README.mdは人間向け、AGENTS.mdはAI向け」。それだけ覚えておけば十分です。
llms.txtとAGENTS.md、名前が似てるけど全然別物
この2つ、名前が似ているので混同しやすいですが、役割がまったく違います。
llms.txtは「外部のAIがサイトを読みに来たとき」のためのファイルです。PerplexityやChatGPTがあなたのサイトを参照するとき、llms.txtを見てどのページが重要かを把握します。いわば外部AI向けの案内板。
一方AGENTS.mdは「AIがサイトの中で作業するとき」のためのファイルです。CursorやClaude Codeがコードを書いたりファイルを操作するとき、AGENTS.mdを読んでルールを確認します。いわば作業AIへの取扱説明書。
| 項目 | llms.txt | AGENTS.md |
|---|---|---|
| 対象 | 外部AI(Perplexity・ChatGPTなど) | 作業AI(Cursor・Claude Codeなど) |
| 役割 | サイトの地図・案内板 | 作業ルールの取扱説明書 |
| 配置場所 | サイトのルート(/llms.txt) | リポジトリのルート(AGENTS.md) |
| 提唱者 | Jeremy Howard(FastAI) | OpenAI Codex |
| 管理 | コミュニティ主導 | Agentic AI Foundation(AAIF) |
読みに来るAIのためか、作業するAIのためか——この違いを押さえると、両方の役割がすっきり整理されます。
3つのファイルを並べると、AIへの対応がどこまで進んでるかわかる

実はAIに関係するファイルは、AGENTS.mdだけではありません。robots.txtも含めると3つあります。それぞれ役割が違うので、並べて整理してみます。
| ファイル | 役割 | 対象 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| robots.txt | クロールの許可・拒否 | すべてのクローラー | ★☆☆ |
| llms.txt | サイトの地図・重要ページの案内 | 外部AI(Perplexity・ChatGPTなど) | ★★☆ |
| AGENTS.md | 作業ルールの取扱説明書 | 作業AI(Cursor・Claude Codeなど) | ★★☆ |
上記3つを「AIへの対応レベル」として見ると、自分のサイトがどこまで整っているか確認できます。
- robots.txtだけ → AIに読まれる最低限の準備はできている
- llms.txtも追加 → 外部AIに正しく読んでもらえる状態
- AGENTS.mdも追加 → AIエージェントに作業を任せられる状態
多くのサイトはまだrobots.txtだけ、あるいはllms.txtまでの段階です。AGENTS.mdまで整えているサイトは、現時点ではほとんどありません。
robots.txtの設定が気になる方は、robots.txtの正しい書き方【AI時代版】も参考にしてください。llms.txtについてはllms.txtとは?最新のAI対応サイトマップを解説で詳しく解説しています。
エンジニアの話だと思って読み飛ばしてたけど、サイト運営者にも関係あった
実はAGENTS.mdに関してはエンジニア向けのトピックだと思っていました。「リポジトリにファイルを置く」「コーディング規約を書く」——どう読んでも開発者の話です。
しかし、実際に海外のAIテック系のレポートを調べると日を追うごとにマーケや運営者向けに変わりつつある傾向に。
AIエージェントの使われ方が、急速に広がっています。コードを書くだけでなく、ウェブサイトのコンテンツを更新したり、ファイルを操作したり、フォームを確認したりする用途でも使われ始めています。
つまりAGENTS.mdは「エンジニアがコードを書くときのルール」だけでなく、「AIがサイトで何をしていいか・してはいけないか」を伝えるファイルとしても機能します。
AIエージェントにサイトの作業を任せる時代が来たとき、AGENTS.mdがないと何をしていいかわからないままAIが動くことになります。今すぐ必要ではないかもしれませんが、知っておいて損はない話です。
AIエージェントがサイトを触るって、どういうこと?

まずAIエージェントとは何かを簡単に説明します。ChatGPTのように「質問したら答えてくれる」AIとは違い、AIエージェントは自分で判断しながら複数の作業を順番にこなせるAIのことです。「このサイトの全ページのメタタグを確認して、抜けてるところを直して」といった指示を出すと、自分でファイルを開いて、確認して、修正まで完結させます。
「AIがサイトを触る」と言われても、ピンとこない方も多いと思います。具体的にどんな作業をするのか、イメージしやすい例を挙げてみます。
現時点でAIエージェントが実際にやっている、あるいはやり始めている作業はこんなものです。
- 記事の誤字脱字チェックと修正
- 画像のalt属性が抜けているページの洗い出し
- メタディスクリプションの一括生成・更新
- 内部リンクの提案と挿入
- フォームの動作確認
- 構造化データの追加・修正
どれも「人間がやると地味に時間がかかる作業」ばかりです。AIエージェントはこういった繰り返し作業を、指示一つでまとめてやってくれます。
ただし、AIに自由に動かせると困る場面もあります。たとえば「公開済みの記事を勝手に書き換えてほしくない」「特定のディレクトリは触らないでほしい」といったルールは、あらかじめ伝えておく必要があります。
そのルールを書いておく場所が、AGENTS.mdです。
AIクローラーがサイトをどう読んでいるか気になる方は、【保存版】AI検索はどうやってあなたのサイトを読んでいるのか?も合わせて読んでみてください。
Cursor、Copilot、Claude Code——対応状況をまとめた
AGENTS.mdは特定企業の独自仕様ではなく、オープンスタンダードです。そのため主要なAIコーディングツールが対応しています。自分が使っているツールが対応しているか確認してみてください。
| ツール | 提供元 | 対応状況 |
|---|---|---|
| Cursor | Cursor | ✅ 対応済み |
| GitHub Copilot | Microsoft / GitHub | ✅ 対応済み |
| Claude Code | Anthropic | ✅ 対応済み |
| Gemini CLI | ✅ 対応済み | |
| VS Code(Copilot経由) | Microsoft | ✅ 対応済み |
| Devin | Cognition | ✅ 対応済み |
| Jules | ✅ 対応済み | |
| Amp | Sourcegraph | ✅ 対応済み |
| Factory | Factory AI | ✅ 対応済み |
| Windsurf | Codeium | 🔄 対応予定 |
2025年8月のリリースからわずか数ヶ月で、主要ツールのほぼすべてが対応済みです。業界標準として定着しつつあることがわかります。
AGENTS.mdに書く内容、迷ったらこのテンプレから始めればいい
「何を書けばいいかわからない」で止まる人が多いと思うので、サイト運営者向けの最低限のテンプレートを作りました。全部埋める必要はありません。関係ある項目だけ使ってください。
# AGENTS.md
## このサイトについて
- サイト名:
- 運営者:
- 主なテーマ・ジャンル:
## やっていいこと
- 誤字脱字の指摘・修正提案
- メタタグ・alt属性の確認
- 内部リンクの提案
## やってはいけないこと
- 公開済み記事の無断書き換え
- 画像ファイルの削除
- プラグイン設定の変更
## ディレクトリ構成
- /wp-content/uploads/ → メディアファイル
- /wp-content/themes/ → テーマファイル(変更不可)
## 連絡先
- 判断に迷う場合は作業を止めて確認すること
上から順に、「このサイトは何か」「何をしていいか」「何をしてはいけないか」を書くだけです。難しく考えず、まずこの3つだけ埋めてみてください。
構造化データやセマンティックHTMLでAIに正しく読んでもらう方法は、AIはdivが読めない——セマンティックHTMLがAI引用の土台になる理由も参考になります。
順番がある。まずllms.txt、その次にAGENTS.md
AGENTS.mdの話をしてきましたが、正直まだほとんどのサイトには必要ないかもしれません。AIエージェントにサイトの作業を任せる機会がまだ少ないからです。
ただ、順番として覚えておいてほしいことがあります。
- robots.txt → まず最初に整える。AIクローラーへの基本的な許可・拒否。
- llms.txt → 次に整える。外部AIにサイトの地図を渡す。
- AGENTS.md → AIエージェントに作業を任せるようになったら整える。
llms.txtがまだの方は、先にそちらを整えてください。AGENTS.mdはその次です。
llms.txtの作り方はllms.txtとは?最新のAI対応サイトマップを解説で詳しく解説しています。
まとめ
AGENTS.mdについて整理しました。
- AGENTS.mdはAIエージェント向けの取扱説明書
- llms.txtは外部AI向けの地図、AGENTS.mdは作業AI向けのルールブック
- robots.txt → llms.txt → AGENTS.mdの順で整えていくのがおすすめ
- 主要AIツールはほぼ対応済み。業界標準として定着しつつある
- 今すぐ必要でなくても、知っておいて損はない
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※ 本記事はAI観測ラボが独自に調査・執筆した内容をもとにしています。2026年3月時点の情報です。
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