AI実験室 2026.03.28 9 min read

タグをnoindexにしたら、GPTBotが来なくなった【AI実験室 #07】

タグをnoindexにしたらGPTBotが来なくなった実験結果を示すAI実験室#07のサムネイル
OBS-LOG / 2026.03.28
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「タグページはnoindexにするのが正解」——そう信じてあるSEOツールの設定を変えた日から、GPTBotがAI観測ラボに来なくなりました。

Googleのための設定が、AIクローラーを遠ざけていたのです。サーバーログを見るまで、まったく気づきませんでした。SEOとGEOが真逆の結果を生んだ、実際に起きた事象をご紹介いたします。

この記事でわかること|📖:約7分

  • SEOの定番設定「タグnoindex」がGPTBotのクロールを止めてしまう理由
  • AI観測ラボのサーバーログで実際に観測したGPTBotの行動データ
  • GPTBotがタグページを使ってサイト構造を把握している仕組み
  • SEOを崩さずにGPTBotを呼び戻す3つの対処法

SEOの常識「タグページはnoindexにしろ」

WordPressでブログを運営していると、一度は目にする設定があります。あるSEOツールの管理画面を開くと、タグページの項目にこう書かれています。

「検索結果にタグを表示しますか?」

多くのSEO解説記事では「いいえ」を推奨しています。理由はシンプルで、タグページは同じ記事が並ぶだけの薄いページになりやすく、Googleから低品質と判断されるとサイト全体の評価が下がる可能性があるからです。

これはSEOの世界では長年「正しい設定」として広まってきました。筆者も迷わず「いいえ」に設定しました。

ところが、この設定がGPTBotを遠ざける原因になっていたのです。

AI観測ラボのサーバーログで起きていたこと

2026年3月9日、GPTBotがAI観測ラボに大量にアクセスしてきました。タグページを13件、記事を4件、立て続けにクロールしていったのです。

翌々日の3月11日には、特定の記事ページに30分おきに4回アクセスしてきました。サイトの内容をじっくり読み込んでいる様子でした。

ところが、その後ぴたりと来なくなりました。

原因を探るためにサーバーログを掘り返したところ、タイミングが一致していることに気づきました。GPTBotが来なくなったのは、SEOツールでタグページをnoindexに設定したあとだったのです。

タグをnoindexにした前後でGPTBotのクロール行動が変わった
タグをnoindexにした前後でGPTBotのクロール行動が変わった

下の表が、観測期間中のGPTBotのアクセス記録です。

日付 アクセス内容 件数
3月9日 タグページ・記事ページをクロール 17件
3月11日 特定記事に30分おきに再訪 4件
3月11日以降 アクセスなし 0件

なぜGPTBotはタグページを必要としているのか

GPTBotがタグページを使ってサイト構造を把握している、と聞いてもピンとこない方もいるかもしれません。少し簡単に説明します。

GPTBotがサイトに訪れるとき、最初からすべての記事を把握しているわけではありません。サイトマップやトップページ、そしてタグページやカテゴリページといった「一覧ページ」を手がかりにして、サイト全体の構造を把握してから個別の記事をクロールしていきます。

つまりは、タグページはGPTBotにとっての「目次」のような役割を果たしているのです。

AI観測ラボのサーバーログでも、同じ動きが確認できました。3月9日にGPTBotがタグページを13件まとめてクロールした2日後、特定の記事ページに30分おきに4回アクセスしてきました。タグページで構造を把握してから、気になった記事を深掘りしに来た流れが見えます。

ところがタグページをnoindexにすると、GPTBotはその「目次」を読めなくなります。結果として、サイト全体の構造が把握できず、クロールの対象から外れてしまう可能性があるのです。

SEOとGEOが真逆になる理由

ここまでの話を整理すると、同じ設定がSEOとGEOで真逆の結果を生んでいることがわかります。

Googleにとってのタグページは、記事の内容が薄く重複しやすい「低品質ページ」になりがちです。そのためnoindexにして検索結果から除外する方が、サイト全体の評価を守れるという考え方が広まりました。これはSEOの文脈では正しい判断です。

一方GPTBotにとってのタグページは、サイトの構造を把握するための「ナビゲーション」です。Googleのようにサイトマップや被リンクをもとに記事を発見する仕組みとは異なり、GPTBotはタグや内部リンクをたどりながらサイト全体を理解しようとする動きが観測されています。

つまり同じタグページが、Googleには「不要なページ」、GPTBotには「必要な地図」として機能しているのです。

Googlebot GPTBot
タグページの役割 低品質ページになりやすい サイト構造を把握する地図
noindexの影響 サイト評価を守れる クロールが止まる可能性がある
推奨設定 noindex index

SEOの教科書通りに設定したはずが、AIクローラーの観点では逆効果になっていた。これがSEOとGEOの衝突です。

タグをnoindexにしたまま解決する3つの方法

「じゃあタグをindexに戻せばいいの?」と思った方もいるかもしれません。ただそれだけでは、今度はSEOへの影響が気になります。ここでは現実的な対処法を3つ紹介します。

方法① タグをindexに戻す(GPTBot優先)

最もシンプルな方法です。SEOツールのタグ設定を「表示する」に戻します。AI観測ラボでも2026年3月17日にこの設定に変更しました。

ただしタグページの内容が薄い場合、Googleからの評価に影響が出る可能性があります。タグページにある程度の記事数が揃っていて、内容に重複が少ない場合に有効な方法です。

AI観測ラボのブログは未デザインデフォルト状態のページと化していたので、きれいにデザインを整えタグページを人間から見ても綺麗な状態にしました。→ 気になさったらご確認ください。Chat gptタグのページ

方法② llms.txtでサイト構造を伝える(両立を目指す)

タグはnoindexのままにしつつ、llms.txtにサイトの構造や主要な記事のURLを記載して、AIクローラーに直接サイトの地図を渡す方法です。タグページがなくてもGPTBotがサイトを把握できるようになる可能性があります。

ただしAI観測ラボの実験(AI実験室 #04)では、llms.txtをAIクローラーが読んでいなかったという結果も出ています。確実な方法とは言えない点に注意が必要です。→ AI実験室 #04「llms.txtを設置し7日間のサーバーログを見たが、AIクローラーは誰も読んでいなかった」

方法③ カテゴリページをindexにしてタグはnoindexのまま(折衷案)

タグはnoindexのままにして、カテゴリページだけindexに戻す方法です。カテゴリページはタグページよりも記事がまとまって構成されていることが多く、SEOへの影響を最小限に抑えながらGPTBotにサイト構造を伝えられる可能性があります。

3つの方法をまとめると、以下のようになります。

方法 SEOへの影響 GPTBotへの効果 難易度
①タグをindexに戻す 影響あり(記事数次第) 高い かんたん
②llms.txtで構造を伝える 影響なし 不明(実験中) やや難しい
③カテゴリのみindexに戻す 影響小 中程度 かんたん

まとめ

今回の実験でわかったことを整理します。

  • SEOの定番設定「タグをnoindex」が、GPTBotのクロールを止めてしまう可能性がある
  • GPTBotはタグページをサイト構造の「地図」として使っている動きが観測された
  • SEOとGEOは、同じ設定で真逆の結果を生むことがある
  • 対処法は3つあり、サイトの状況に合わせて選ぶのがよい

「SEOで正しい設定をしているのに、なぜかAIに引用されない」と感じている方は、タグページの設定を一度確認してみてください。知らないうちにGPTBotを遠ざけている可能性があります。

AI観測ラボでは2026年3月17日にタグをindexに戻しました。GPTBotが再び来るまでに何日かかるか、引き続きサーバーログで観測していきます。結果が出たら続報としてお伝えします。

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