AI実験室 2026.07.01 16 min read

GoogleOtherとは?18日間のサーバーログで見えたGoogle系クローラーの実態

AI実験室サムネイル。サーバーログ風ドキュメントアイコンに「Other」の文字。GoogleOtherの正体を18日間の実測ログで解説する記事。
OBS-LOG / 2026.07.01
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GoogleOtherは、Googlebotとは別に、Googleが公開Webコンテンツを取得するために使う汎用クローラーです。

既存の記事の多くは「GoogleOtherとは何か」「SEOに影響するのか」という説明にとどまり、
実際のサーバーログに何が残るのかまでは確認していません

AI観測ラボでは、18日間のサーバーログを確認し、GoogleOtherのアクセスを164回記録しました。
本記事では、実際に残ったUser-Agent文字列、アクセスされたURL、
そしてGoogle-Extendedとの決定的な違いを実測データで整理します。

この記事でわかること|📖:約5分

  • GoogleOtherがサーバーログにどう記録されるか(User-Agent文字列4種類を全掲載)
  • 18日間で164回のアクセス——どのページに何回来たか
  • GoogleOtherはUser-Agentとしてログに残る、Google-ExtendedはUser-Agentとしてはログに出ない——公式と実測で確認した違い

GoogleOtherは本当にアクセスログに残るのか

結論から書きます。残ります!!

AI観測ラボでは、2026年6月12日から6月29日までの18日間、
サーバーログを対象にGoogleOtherのアクセスを集計しました。

静的ファイル(CSS・画像・JS)やフィード、wp-jsonへのアクセスを除外した結果、
164件のアクセスを確認しました。

1日あたりに換算すると約9.1件です。ただし、毎日均等に来ていたわけではありません。
4件の日もあれば26件の日もあり、日によってかなり波のある動きでした。

Google公式ドキュメントでは、GoogleOtherはGoogleの各プロダクトチームが公開コンテンツを取得するために使う汎用クローラーであり、
社内の研究開発目的の単発クロールに使われることがあると説明されています。

今回のログでも、Googlebotのように安定して巡回するというより、
必要なタイミングでまとまってアクセスするような動きが見られました。

GoogleOtherの日別クロール件数グラフ。2026年6月12日から29日の18日間で合計164件を記録。6月17日の26件が最多、6月24日・29日の1件が最少。
AI観測ラボ実測データ|2026年6月12日〜29日のGoogleOtherクロール件数(静的ファイル・フィード除外後)

同期間に「Google-Extended」をUser-Agentに含むアクセスはゼロ件でした。違いについては、後のセクションで詳しく整理します。

GoogleOtherとは——公式定義を30秒で確認

GoogleOtherは、2023年5月にGoogleが公式ドキュメントに追加したクローラーです。

Googlebotが検索インデックス構築のために動くのに対して、
GoogleOtherはGoogleの各プロダクトチームが公開コンテンツを取得・分析・研究するために使う
汎用クローラーという位置づけです。

Google公式ドキュメントでは、GoogleOtherについて次のように説明されています。

GoogleOtherは、Googleのさまざまなプロダクトチームが、一般公開されているコンテンツを取得するために使える汎用クローラーです。
たとえば、社内の研究開発を目的とした1回限りのクロールに使われることがあります。

Google 一般的なクローラー|Google for Developers

ポイントは、「特定のプロダクトに紐づかない」「研究開発目的の単発クロールにも使われる」という2点です。
Googlebotのように検索インデックスのために巡回するクローラーではなく、
GoogleOtherへのrobots.txt上のクロール設定は、Google検索などの特定プロダクトには直接影響しないと説明されています。

実測:記録されたUser-Agentは4種類あった

User-Agentとは、クローラーがサーバーにアクセスするときに送ってくる自己紹介文のようなものです。
「私はGoogleOtherです」と名乗る文字列がログに残るため、
どのクローラーが来たかを判別する手がかりになります。

今回の18日間で確認できたGoogleOtherのUser-Agentは4種類でした。
Google公式ドキュメントに記載されているGoogleOtherのHTTP User-Agentは2種類ですが、
実際のログには、それ以外のバリエーションも出ていました。

以下のUser-Agent別件数は、静的ファイルやフィード等を含むGoogleOther全体の出現回数です。
本文ページへのアクセス集計164件とは集計条件が異なります。

種類 件数 概要
モバイル型 119件 Nexus 5X・Android 6.0.1を名乗るUA。最多。公式記載あり
デスクトップ型 33件 PC向けUA。公式記載あり
シンプルURL付き型 26件 developers.google.com/search/ を含む短いUA。今回のログで確認
最小型 8件 「GoogleOther」のみ。今回のログで確認

実際にログに残ったUser-Agent文字列は以下のとおりです。

# モバイル型(119件)
Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/148.0.7778.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; GoogleOther)

# デスクトップ型(33件)
Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; GoogleOther) Chrome/148.0.7778.96 Safari/537.36

# シンプルURL付き型(26件)
Mozilla/5.0 (compatible; GoogleOther; +https://developers.google.com/search/)

# 最小型(8件)
GoogleOther

注目したいのは最小型の「GoogleOther」のみのケースです。
公式ドキュメントに記載のないバリエーションで、
今回のログでは8件確認しました。

UAは偽装が可能なため、正規のGoogleOtherかどうかはIPのリバースDNSで確認するのが確実
偽装クローラーの見分け方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

実測:18日間で164回、どのページに来ていたか

次に、GoogleOtherが実際にアクセスしたURLを確認します。
164件のアクセスのうち、アクセス回数が多かったURLを集計した結果が以下です。

URL 件数
/articles/(記事一覧) 6件
/notebooklm/ 4件
/gptbot-14-behavior/ 4件
/chatgpt-ads-manager-japan/ 4件
/google-extended/ 3件
/ga4-ai-agent-human-traffic/ 3件
/fake-ai-crawler/ 3件
/claude-user/ 2件
/ai-crawler-robots-txt/ 2件
/ai-crawler-checklist/ 2件

上位10URLの合計は33件で、全体164件の約20%でした。
特定の記事に極端に集中しているというより、複数のページに分散してアクセスしていることがわかります。

最多は記事一覧ページの /articles/ で6件でした。
個別記事だけでなく、一覧ページも取得対象になっていた点は注目できます。
GoogleOtherは特定の記事だけを読むのではなく、サイト内の複数ページを確認しているように見えます。

また、タグページへのアクセスも複数確認しました。
GoogleOtherは本文記事だけでなく、記事一覧やタグページのようなサイト構造に関わるページも取得対象にしていると考えられます。

GoogleOtherとGooglebotの違い

GoogleOtherとGooglebotは、どちらもGoogleが動かすクローラーですが、
役割が分かれています

Googlebot GoogleOther
目的 Google検索向けのクロール・インデックス作成 Googleの各プロダクトチームによる公開コンテンツ取得・分析・研究開発
クロール頻度 比較的継続的 必要に応じて散発的に発生
検索SEOへの影響 直接関係する 検索インデックスへの直接影響は基本的にない
robots.txtでの指定 User-agent: Googlebot User-agent: GoogleOther
特定プロダクトへの紐づき Google検索関連 特定プロダクトに紐づかない汎用クローラー

一番大事なポイントは、検索SEOへの影響です。
Googlebotは検索インデックスの作成に関わるため、robots.txtでブロックすると検索結果への表示に影響する可能性があります。

反対に、GoogleOtherはGoogle検索のインデックス作成を主目的とするクローラーではありません
そのため、Googlebotを許可している限り、GoogleOtherをブロックしても検索順位やインデックス登録に直接影響するものではないと考えられます。

ですが、GoogleOtherはGoogleの複数のプロダクトチームが使える汎用クローラーです。
ブロックした場合、検索順位には直接影響しなくても、Google側の研究開発や分析目的の取得対象から外れる可能性があります。

GooglebotとGoogleOtherの役割比較図。Googlebotは検索インデックス構築・定期巡回・SEO影響あり、GoogleOtherは研究分析・散発的クロール・SEO影響なし。
GooglebotとGoogleOtherの役割の違い|AI観測ラボ作成

サーバー負荷が気になる場合を除いて、基本的には許可したままで問題ないクローラーと考えてよいでしょう。

GoogleOtherはログに出る。Google-Extendedは出ない。

今回の記事でいちばん伝えたいのが当セクションです。

GoogleOtherとGoogle-Extendedは、名前が似ていることもあって混同されがちです。
ただし両者には決定的な違いがあります。
GoogleOtherはサーバーログにUser-Agentとして記録されますが、
Google-ExtendedはGoogle-ExtendedというUser-Agentとしてはログに出てきません。

これはAI観測ラボの実測だけでなく、Google公式ドキュメントにも明記されています。

GoogleOther Google-Extended
HTTP User-Agent あり(今回のログでは4種類確認) なし
サーバーログへの記録 GoogleOtherとして記録される Google-ExtendedというUser-Agentとしては記録されない
robots.txtでの制御 User-agent: GoogleOther User-agent: Google-Extended
役割 公開コンテンツ取得用の汎用クローラー 既存のGoogleクローラーで取得されたコンテンツの利用を制御するrobots.txtトークン

Google公式ドキュメントでは、Google-Extendedについて、個別のHTTPリクエストUser-Agent文字列はなく、
クロールは既存のGoogleユーザーエージェント文字列で行われると説明されています。

なのでGoogle-Extendedは、クローラーの名前ではなく
robots.txt上の制御トークンです。

実際のクロールはGooglebotやGoogleOtherなど既存のGoogleユーザーエージェントで行われ、
そのコンテンツをGoogleの生成AI関連機能の改善に使うかどうかをGoogle-Extendedで制御する
という仕組みです。

GoogleOtherとGoogle-Extendedの違い比較図。GoogleOtherはUAあり・ログに記録される・robots.txtで制御可、Google-ExtendedはUAなし・ログに記録されない・robots.txtトークンのみ。
GoogleOtherとGoogle-Extendedの違い|AI観測ラボ作成

今回18日間のログを確認した結果、Google-ExtendedをUser-Agentに含むアクセスはゼロ件でした。
これはログの見落としではなく、そもそもGoogle-Extendedという独立したHTTP User-Agentが存在しないためです。

robots.txtでGoogleOtherを制御できるのか

GoogleOtherはrobots.txtのルールに従います。
ブロックしたい場合は、以下の記述で制御できます。

robots.txtの書き方や各クローラーへの対応については
こちらの記事で詳しく解説しています。

# GoogleOtherをサイト全体でブロックする場合
User-agent: GoogleOther
Disallow: /

# 特定ディレクトリだけ除外する場合
User-agent: GoogleOther
Disallow: /private/

GoogleOtherは、Google検索のインデックス作成を主目的とするGooglebotとは別の汎用クローラーです。
そのため、Googlebotを許可している限り、GoogleOtherをブロックしても検索順位やインデックス登録に直接影響するものではないと考えられます。

また注意点として、GoogleOtherはGoogleの各プロダクトチームが公開コンテンツを取得するために使えるクローラーです。
ブロックした場合、GoogleOtherによる取得対象からは外れますが、
それがGoogle側のどの用途に影響するかまでは公開されていません

なお、GeminiなどGoogleの生成AI関連機能への利用を制御したい場合は、
GoogleOtherではなく Google-Extended をrobots.txtで指定します。

Google-Extendedは独立したUser-Agentとしてログに出るクローラーではなく、
既存のGoogleクローラーで取得されたコンテンツの利用を制御するためのトークンです。

サーバー負荷が気になる、またはGoogleOtherによる取得を明示的に止めたい場合を除いて、
基本的には許可したままで問題ないクローラーと考えてよいでしょう。

まとめ

18日間のサーバーログから確認できたことを整理します。

  • GoogleOtherは18日間で164回、サーバーログにUser-Agentとして記録された
  • User-Agentは4種類確認できた。公式記載は2種類だが、実測では「GoogleOther」のみのバリエーションも存在した
  • クロール頻度は定期的ではなく散発的。4件の日もあれば26件の日もあり、日によって波があった
  • Google-Extendedは、Google-ExtendedというUser-Agentとしてはログに出ない。robots.txtの制御トークンであり、独立したクローラーではない
  • GoogleOtherはGoogle検索のインデックス作成を主目的とするクローラーではないため、ブロックしても検索順位やインデックス登録に直接影響するものではないと考えられる

GoogleOtherとGoogle-Extendedは名前が似ていますが、
サーバーログ上での見え方はまったく異なります。
GoogleOtherはUser-Agentとしてログに残り、Google-ExtendedはUser-Agentとしてはログに出ません。
この違いを実測で確認できたことが、今回の一番の収穫です。

Google-Extendedがなぜログに出ないのかについては、
こちらの記事で詳しく解説しています。

Google-Extendedをgrepしても出てこない理由はこちら

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