AI最適化 2026.04.23 14 min read

Googlebotとは—各Googleクローラーの役割と7日間156件の実測データ

Googlebotとは?
OBS-LOG / 2026.04.23
TABLE OF CONTENTS

Googlebotが毎日来ているのに、ChatGPTやClaudeに一度も引用されない——この状況は珍しくありません。理由はシンプルで、GooglebotとAIクローラーはまったく別のプログラムだからです。

Googleが検索結果にサイトを表示するには、まずGooglebotというプログラムがサイトを巡回する必要があります。ところが最近は、GPTBotやClaude BotといったAIクローラーも別で動いています。Googlebotだけ気にしていると、AI引用の機会を逃すかもしれません。

AI観測ラボでは、自サイトのサーバーログを7日間分析しました。Googlebotが実際にどう動いているか、AIクローラーと何が違うのかを、実測データをもとに整理します。

この記事でわかること|📖:約8分

  • GooglebotがどんなプログラムでGoogleの検索結果とどう関係しているか
  • GooglebotとGPTBot・ClaudeBotなどAIクローラーの目的の違い
  • AI観測ラボのサーバーログ7日間・156件の実測データで見えたGooglebotの動き方
  • Googlebotが来ていてもAIに引用されない理由と、両立させるrobots.txt設定

Googlebotとは何か

Googlebotは、Googleが運営するウェブクローラーです。クローラーとは、インターネット上のページを自動で巡回して内容を収集するプログラムのことです。

Googlebotがサイトを巡回してページの内容を読み取り、Googleのデータベースに登録する(インデックスする)ことで、はじめてGoogle検索の結果にサイトが表示されるようになります。逆にいえば、Googlebotに読まれていないページは、Google検索には出てきません。

Googlebotがリンクをたどってページを巡回しGoogleのデータベースに格納する流れ
Googlebotはリンクをたどりながらページを巡回し、内容をGoogleのデータベースに登録していく

動き方をざっくりいうと、まずどこかのページにあるリンクをたどってサイトに訪問し、ページの内容を読み取ります。次に、そのページにある別のリンクをたどって次のページへ移動します。図書館の司書が棚から棚へ移動しながら本の内容をメモしていくイメージです。

Googleが持つクローラーは1種類じゃない

Googlebotを含むGoogleの4種類のクローラーとそれぞれの目的を示す図
Googlebotはあくまで検索インデックス用。AI学習・フェッチ・研究開発は別のクローラーが担当している

「Googleのクローラー=Googlebot」と思われがちですが、Googleは目的別に複数のクローラーを運用しています。サーバーログを見ると、Googlebot以外のクローラーも頻繁に訪問しているのがわかります。

クローラー名 目的 robots.txtの識別名
Googlebot Google検索のインデックス登録 Googlebot
Google-Extended GeminiなどAIモデルの学習データ収集 Google-Extended
Google-Agent ユーザーの代わりにページを取得するフェッチャー (robots.txt非対応)
GoogleOther 研究・開発目的の汎用クローラー GoogleOther

サイト運営者がとくに意識すべきなのはGoogle-Extendedです。GeminiやGoogle AI Overviewsの回答に自サイトのコンテンツを使わせたくない場合は、robots.txtでGoogle-Extendedだけを個別に拒否できます。Googlebotを拒否すると検索結果から消えてしまうため、別々に制御できる仕組みになっています。

Google-Agentについては、別の記事で詳しく解説しています。

サーバーログで見たGooglebotの実測データ

AI観測ラボのサーバーログ(2026年4月10日〜4月16日)を分析しました。7日間でGooglebotのアクセスは156件でした。

デスクトップが65%、モバイルが35%

156件のうち、デスクトップ用Googlebotが102件(65%)、モバイル用Googlebotが54件(35%)でした。

Googleの公式ドキュメントでは「モバイルファーストインデックスのためモバイルクローラーが主体」と記載されています。ただし観測期間中のAI観測ラボへのアクセスはデスクトップが多い結果でした。サイトの規模や更新頻度によって比率は変わるため、あくまで一例として参考にしてください。

日別アクセス数—新記事公開日にピークが来た

日付 アクセス数
4月10日 20件
4月12日 22件
4月13日 39件 ← ピーク
4月14日 35件
4月15日 29件
4月16日 8件

4月13日のピーク(39件)は、同日に公開した記事2本のクロールと関係している可能性があります。Googlebotはサイトマップや被リンクをもとに新しいページを検知するため、記事を公開したタイミングでアクセス数が増える傾向があります。

どのページが多く巡回されたか

記事URLに絞ると、アクセスが多かったページは以下のとおりです。

URL アクセス数
/tag/googlebot/ 8件
/semantic-html-ai-guide/ 7件
/oai-searchbot-guide/ 4件
/ai-kansoku-tool/ 3件
/agents-md-guide/ 3件
2026年4月10日〜16日のGooglebot日別アクセス数。4月13日に39件のピーク
観測期間中のGooglebotアクセス数。4月13日の記事公開日にあわせてピークが発生した

タグページ(/tag/googlebot/)が8件でトップでした。Googlebotはカテゴリーページやタグページもクロール対象にしています。個別記事だけでなく、タグページの内容も整理しておく価値があります。

GooglebotとAIクローラーは目的がまったく違う

Googlebotと、GPTBotやClaudeBotといったAIクローラーは、どちらもサイトを巡回するプログラムです。ただし目的がまったく異なります。混同したままにしておくと、対策の方向性がずれてしまいます。

Googlebot AIクローラー(GPTBot・ClaudeBot等)
目的 Google検索のインデックス登録 AIモデルの学習データ収集・AI検索への引用
運営会社 Google OpenAI・Anthropic・Perplexity等
来ると何が起きるか Google検索結果に表示される ChatGPT・Claude等のAI回答に引用される
JavaScriptの実行 実行できる(Chromiumベース) 基本的に実行しない
robots.txtの識別名 Googlebot GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBot等
モバイル対応の必要性 高い(モバイルファーストインデックス) 関係しない

とくに大きな違いはJavaScriptの実行可否です。GooglebotはChromiumをベースにしているためJavaScriptを実行できます。一方、GPTBotやClaudeBotはHTMLを直接読み取るだけで、JavaScriptは実行しません。ReactやVueで構築したSPAサイトがAIに読まれにくい理由はここにあります。

AI観測ラボの実測データでも、Googlebotはデスクトップ65%・モバイル35%だったのに対し、GPTBotやClaudeBotはモバイルとデスクトップの区別なくHTMLを取得するだけです。Googlebotへの対策とAIクローラーへの対策は、別々に考える必要があります。

Googlebotが来ていても、AIに引用されない理由

「Googlebotは毎日来ているのに、ChatGPTやClaudeに引用されない」という状況は珍しくありません。理由はシンプルで、GooglebotとAIクローラーは別のプログラムだからです。

Googlebotが来る=Google検索に表示される、という流れは成立します。しかしChatGPTの回答にサイトが引用されるかどうかは、GPTBotが来ているかどうかで決まります。Googlebotとは無関係です。

構造をシンプルに整理すると、以下のようになります。

やりたいこと 必要なクローラー
Google検索に表示させたい Googlebot
ChatGPTの回答に引用されたい GPTBot・OAI-SearchBot
Claudeの回答に引用されたい ClaudeBot・Claude-SearchBot
Perplexityの回答に引用されたい PerplexityBot
Google AI Overviewsに引用されたい Googlebot・Google-Extended

唯一の例外がGoogle AI Overviewsです。GooglebotとGoogle-Extendedの両方が関係するため、Googlebotへの対策がAI引用に間接的につながる場合があります。ただしGoogle AI Overviewsへの引用はGooglebotだけで保証されるものではなく、コンテンツの品質やE-E-A-Tも関係します。

AIクローラーを自サイトに呼び込む方法や、引用されやすいサイト設計については以下の記事で詳しく解説しています。

Googlebotを許可しながらAIクローラーも管理するrobots.txt

robots.txtは、クローラーごとに巡回を許可・拒否できるファイルです。Googlebotの許可設定はそのままに、AIクローラーを個別に制御できます。

基本的な考え方は下記の通りです。

  • Googlebotは許可(拒否すると検索結果から消える)
  • Google-Extendedは任意(AI学習に使わせたくない場合は拒否)
  • GPTBot・ClaudeBotは任意(AI引用を狙うなら許可)

AI観測ラボで実際に使用しているrobots.txtの設定例を示します。

# 検索エンジン:すべて許可
User-agent: Googlebot
Allow: /

# Google AIモデル学習:許可
User-agent: Google-Extended
Allow: /

# OpenAI:許可
User-agent: GPTBot
Allow: /

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /

# Anthropic:許可
User-agent: ClaudeBot
Allow: /

User-agent: Claude-SearchBot
Allow: /

# Perplexity:許可
User-agent: PerplexityBot
Allow: /

# 全体のデフォルト
User-agent: *
Allow: /

Sitemap: https://blog.ai-kansoku.com/sitemap_index.xml

Google-ExtendedをAI学習に使わせたくない場合は、以下のように変更します。

User-agent: Google-Extended
Disallow: /

robots.txtの設定全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

Googlebotについて、実測データをもとに整理しました。

  • GooglebotはGoogle検索のインデックス登録専用のクローラーで、Googleが運営している
  • Googleには検索用・AI学習用・フェッチ用など目的別に複数のクローラーが存在する
  • AI観測ラボの7日間実測では156件のアクセスを確認。4月13日の記事公開日にあわせてピーク(39件)が発生した
  • Googlebotはデスクトップ65%・モバイル35%。AIクローラーとはJavaScript実行の可否・目的・対策方法がまったく異なる
  • ChatGPTやClaudeに引用されるには、GooglebotではなくGPTBot・ClaudeBotへの対応が必要
  • robots.txtでGooglebotとAIクローラーは別々に制御できる

Googlebotへの対策とAIクローラーへの対策は、目的もやり方も別物です。Google検索での順位を上げたいならGooglebotへの対応を、ChatGPTやClaudeの回答に引用されたいならAIクローラーへの対応を、それぞれ独立して考えることをおすすめします。

AI観測ラボではSEOなど検索結果の上位表示の対策というよりはAIからどう見られるのか?どのように付き合えば良いのか当blogやSNSで発信しております。ぜひ参考になれば幸いです。

AIクローラー全体の種類や動き方については、以下の記事でまとめています。

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